今期、契約の折り合いがつかず無念の退団、ブラジルに帰ってしまっていたのだが、去年の優勝がかかった激戦期、柏での3-1からの奇跡の同点2ゴールや神戸での貴重な勝利ゴールを蹴り込んだアレモンのアグレッシブな雄姿は、今も目に焼きついている。
優勝・昇格が決まったお祝いムードの最終節でも、この日で引退する城のアシストでゴールを決め、城とガッツポーズを交わす、背番号7の頼もしい背中。

この日の優勝セレモニーではGKスゲ(オレンジ)と崔成勇(チェ・ソンヨン)と一緒に、Jリーグ盃を手に、フリスビーのように投げる真似をしたりしてはしゃぎまわり、喜びを爆発させていたアレモン。

なんとかして今期も横浜FCに残ってほしかった。
ブラジルに帰ってしまっても、もしかしたらまた横浜FCに戻ってきてくれるのでは、という微かな希望を持っていたのに。
もうそんな日がくることは、永遠になくなってしまった。
まだ23歳だったのに。悲しくて悲しくてたまらない。
横浜FCに残っていたら、こんな事故に遭うこともなかったのに、なんて思う。
いつもダメダメな横浜FCフロントが今回は異様に対応が早く、昨日・今日とアレモンのために三ツ沢に献花台が設けられたので、昨日、お別れを言いにタッチーと行ってきた。
ビブレ前のお花屋さんで白いトルコキキョウに水色のリボンを、とお願いしたら、
「横浜FCの・・ですよね?」と。
白いバラもあったのだけれど、もう全部売れてしまったのだと。
三ツ沢に着くと、くじら幕の代わりに横断幕が張られ、テントの中にはアレモンのユニフォームと、彼の笑顔の写真がいっぱい。
泣きながら花を手向ける人も多く、献花が終わってからも、その場を離れられず呆然と佇んでいた。

どうか、どうか、アレモンが掴み取ってくれたJ1の舞台で、後半戦、最後まであきらめずに残留を目指して戦ってほしい。
去年最終節に皆で青空に掲げた白バラがアレモンへの献花のように、青空に消えてゆく風船がアレモンの魂のように見える・・・・

アレモン、OBRIGADA, ADEUS!!(ありがとう、さよなら)
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