スタート時間(9時)からゴールまでのグロスタイム(スタートロス7分含むタイム) 5時間11分37秒。
フルマラソン 女子1,468人中1,056位でした。
フルマラソンは男女あわせて10,617人が出走し9,710人が完走、完走率91.5%だったとのことです。
皆様にご心配いただいたお天気ですが、スタート時の気温14℃、ゴール頃には17℃くらいだったでしょうか。
どんより曇り、ときどき小雨・・でもこのお天気が実によかった!
ときおりぱらつく雨はかえって心地よいくらい、風もなく、寒くも暑くもなく、日焼けの心配もなく、たま~に雲間から日が差したときは空を見上げて思わず笑顔になったり。
ちょうど同じ頃開催されていた東京国際女子マラソンで解説していたQちゃんも、現役時代、14℃から16℃の間の気温のときに、いちばんいい記録で走れているそうで、「風がなく15.5℃はマラソンには最高の天気だと思う」と言っていました。
さて、レインコート着て待機列に並ぶうち、どんどんランナーが集まってきます。
もっと目標時間が早い人たちがあとからあとから、前方に進もうとやってきて、やがて道路は見渡す限りランナーでぎっしり。

待機路でスタートの9時を迎えます。前方から拍手が後方へと流れていき、やがて、列がゆっくりと進み始め、東海道を右折。

東海道に出ても相変わらずぎっしり。この先にスタート地点があるはずですがまったく見えません。

やっとスタート地点通過。スターターの杉山愛さんや実行委員長の河野太郎氏、10kmゲストランナーの間寛平さんがいたようですが、手を振りつつ人波に流され・・・スタート。
人は多いものの、すぐにゆっくりと走り出すことができました。
最初はレインコートを着たまま走っていたのですが、やがて身体も暖まり雨もほぼ上がったので、脱いで、沿道の大会スタッフの方に受け取ってもらいました。
5kmまでには、暑くなってきたのでアームカバーも外し、半袖で心地よく走ります。
スタートから4.3kmで最初の給水。とにかく脱水には要注意!と肝に念じていたためゲータレードを飲む。
この「脱水注意!」を気にするあまり、前夜からポカリスエットなどをちょくちょく摂取していたため、往路の20kmでの私の敵は「尿意」でした。(スミマセン・・)
とはいえ、コース途中に設置された仮設トイレはどこも大行列、タイムロス必至。でも並ぶなら早めに行かないと・・と5kmを過ぎたあたりで5個ほど並んだ仮設トイレに向かい、15人ほどの行列に並ぼうとすると、前の男性が「女性用ありますよ」と教えてくれたのだ!
見ると、5個のうち2個に「女性専用」の張り紙が、そして2個とも空いている!
並ぶ男性陣に「すみません~~お先にっ!」と思わず声をかけてトイレに入ったのでした。(その後見かけた仮設トイレには「女性用」はなく、なぜそこにだけあったのか不明)
距離表示は5kmごと、小さい看板だったので気づかない人が多かったかも。だいたい1km7分くらいのペースを目指していたので、35分近く経ったら左側に寄るよう注意してラップをとりました。
前半は抑えていくつもりだったのに、最初の5km、33分17秒!早っっ!!ペースダウンし、以降は5kmを35分前後のペースを維持して走れるようにギアチェンジ。
スタート直後の東海道は昔のままの杉並木があったりしてなかなか風情のあるコースだったのですが、海沿いの134号線に出てからは、右手も左手も防砂林に遮られ、たまに民家があったり駐車場の入口があったり・・という単調な景色が延々と続きます。

相模川にかかる「湘南大橋」を渡っていると、∞を描き続けるジェットスキー発見。
某SNSの応援隊。元気をもらった気分!

給水ごとにゲータレードか水を少量飲み、10km過ぎでまたもや自然に呼ばれる私。困ったな~と思っていたらサンクス(コンビニ)発見。事前情報で、コンビニでトイレを借りるのはOK(特にサンクスはトイレ全面開放)と聞いていたのでありがたく使わせていただく。今度もほとんど並ばずに済み、お店の方にお礼を言って戦線復帰。
この頃から、だいたい道連れの顔ぶれが定まってくる。「5時間目標ペースメーカー」というゼッケンをつけたランナーを発見、この前をキープできるようにと思って走る。
そして可愛い道連れだったのがスティッチくん。

・・の着ぐるみの青年。背後にいても、沿道の子供から「スティッチがんばって~!」と歓声があがるのでわかる。「暑いよ~暑いよ~」と言いながら力走してました。
やがて反対車線に、折り返してきたトップランナーが近づいてきた。
トップは・・・招待選手のエリック・ワイナイナ!

この後続くトップ30人くらいの中に、青いチャイナドレスに銀髪ウィッグ・ガングロメイクの長身男性や、ヒヨコの着ぐるみがいたりしてびっくり。
18km付近でまたもやNature calls me・・・すると、スーパー「ユニオン鵠沼店」の方が私設エイドを提供しつつ、「トイレもありますよぉ~」と声をかけてくれているのを聞きつけ店内に。ここでもまた、並ばずキレイなトイレをお借りできて大感謝でした。ありがとうユニオン、愛してる。
19.2km地点、江の島西浜歩道橋で折り返し、復路を走る。ひたすら走る。
折り返しまでは、緊張感からか少しだけ肩や背中が重い感じがした以外は元気で快適に、軽やかに走れていたけれど、そろそろ足が重くなってくる。
周囲でも、ときおり立ち止まってストレッチする人の姿が多くなってくる。
15kmあたりと25kmあたりでパワージェルを飲む。唯一許せる「梅フレーバー」を3本、ジェルフラスクに装填していったので、飲みやすく手も汚れずGoodでした。
同時に、アミノバイタルプロも、レース直前に続き途中で2度摂取。アスリートソルトも飲んだので、おかげで途中でパワー切れや足が攣るような事態にはならずにすみました。
走っているうちに軽く空腹を感じた(!)ので、第6給水でバナナ一個補給。
バナナの写真撮ろう~とケイタイを出したら、タッチーからGPS位置確認中だったため撮れなくて残念。(ゴール付近で待機のために、ケイタイGPSで位置確認してもらえるようにしていたのでした)
バナナ食べて、ゲータレード飲んで、手と口がべたつくのでお水ももらって手もすすぎ、顔も洗うと・・しょっぱい!やはりかなり汗をかいていたらしい。
25km付近、足がどんどん重くなってくる。3kmおきくらいに足を止めてストレッチ。
周りでも歩き始めてしまう人が増えてくる。救護ボランティアの周りには、サロンパススプレーをしてもらう人の行列ができている。
またもや長い長い湘南大橋を渡る。景色にも心が動かず、思考停止状態でひたすら足を前へ進めることに集中する。
復路では一度だけ仮設トイレに寄ったのみ。ここでもタイムロスなし。
給水で足を止め、ストレッチして、ゲータレードを飲んでいるとついボーッとそのまま座り込みたくなるのを、立ち上がり、コップを捨て、腿と頬をぴしゃぴしゃと叩いて“ヨシッ!!”と声を出して気合を入れ、また走り出す。
30kmを過ぎ、いよいよ私には未知の距離へ突入。・・・足、重い。膝から上が痛い。
「30kmの壁」キターーーッッ!!!
西湘バイパスに入る。自動車専用道路を走れる快感よりも、沿道の応援がないことと、カーブで路面が右に左に傾斜しているのがつらい。
そしてスタート地点の大磯ロングビーチに戻ってきた!ここまでで37km。そう、スタート地点を通過してもう一度折り返してこなければならないの!
GPSで位置確認をしていたタッチーがバイパス沿いまで出てきて、カメラを構えてくれているのを発見。

ここまではなんとか笑顔で、「足が痛いーーーッ!!」と叫びながら走り去る元気があったけれど、本当につらかったのはここからの5kmでした・・・
もう、足じゅうが痛くて、前に出ない。それでも、どうしても歩きたくなくて、よちよちと小幅すり足で走り続ける。
「がんばれあと4km!」というスタッフの掛け声を聞いたのがたぶん13:40頃。
ってことは、キロ7分で走れても28分かかるんだから、5時間以内の2時までにゴールなんて絶対ムリじゃん。と思った時点で心が折れそうになる。
スタートのタイムロス7分のことを忘れている。
また立ち止まってストレッチ。でも、もう足がガクガクに硬くなっているようで、身体がうまく動かせず、しっかり伸ばすことができない。いや、伸びてるけどあまりの痛さに感じなくなってるのか?
ここでまた別のスタッフの人に、「あと1kmで折り返しだ!ガンバレ!」と激励され、またヨロヨロと走り続ける。
つらい、痛い、つらい、もうヤダ、ヤダ、痛い、歩いてしまいたい、でもタイムが目標に届かないのに、その上歩いてしまうのはいやだ。せめて、遅くても、走り続けたい、だって「マラソン」なんだもん!と唱えながらのろのろと走る。
一歩一歩進んでいても、ゴールが地の果てに感じる。
折り返し、39.2km地点。直後に給水があったけれど、ここで立ち止まったら二度と走り出せない気がしてスルー。案の定、周りは歩いてしまっている人ばかり。歩くスピードとあまり変わらない速度で、それでも走り続ける。
歩いちゃおうかな~、ここで歩いても誰もなんとも思わないよね~、歩いちゃいたい・・・でも、でも、それでは悔しすぎる!!という思いだけで、なんとか走り続け、ついにまた大磯ロングビーチに戻ってきた!

さすがにもう笑顔はなく、俯いて走る私にタッチーから「あとすこし~!」と声援が飛ぶ。
ううぅぅ~~!!と返事とも悲鳴ともつかないうめき声を上げながら、フィニッシュに向かう進入路へ!
ここは前回、車椅子の選手が上りきれずに苦しんだ急カーブ・急坂。でもたくさんの観客から声援をかけられパワーをもらい、一足ごとにあぁ!あぁ!と叫びながら一気に駆け上がり、そのままフィニッシュゲートまでダッシュぅ!!!
『キャップをとってグリコのポーズで笑いながらフィニッシュしよう』
とシュミレートしていたこと、すっぽり抜け落ちて、そのまま必死の形相で駆け抜けた私。
ゲート前で、応援に駆けつけてくれた友人3人の「あっ来た!キャーがんばれーー!!」という声はしっかり聞こえました。
・・・ここで、かっこいいラストスパートの写真を載せたいところですが、なぜか「寄り」で写真撮ったタッチー・・ノーメイクで必死の形相でお見せできない写真ばかりなので自粛いたします。残念。
レース後&総評&雑感などはまた。いや~~長すぎ!
(おまけ)あたちの出番がないじゃない!
