レース前夜、眠りの中でバシャバシャと雨音を聞き、5時に起床するもやっぱり雨。
ま、仕方ない。
前年の反省を踏まえて今年は部屋で朝食を済ませられるようにいろいろと買い込んでおいたので、タッチーを起こさないようにごそごそとお湯をわかし、カップ麺やお餅などを食べ、豆乳やアミノ系サプリ(東京マラソンEXPOで買った新製品のメダリスト アミノダイレクト!)を飲み、弱点の足首周辺をガードすべく、ニューハレXテープを片足3枚ずつがっちり貼り、準備万端、6時半に部屋を出る。
ホテルの送迎バスでマラソン会場まで。

・・・スタートゲート設置準備中。ごくろうさまです。
受付を済ませ(有泉のミニボトルやタオル、カロリーメイトなどをもらう)、女子更衣室へ。
今年も更衣室は空いていて、のんびり前後にゼッケンを装着。
窓外は雨、他の女性ランナーたちと、100均カッパがいいかゴミ袋がいいか相談したりしながら、スタート時間を待つ。
(次回は7時にホテルを出ればじゅうぶん→自分メモ)

7時半すぎたので、外に出て、荷物を預け、スタートゲートに向かう。

今年も謙虚に、「目標タイム5:00以上」のうしろに並ぶ。
タッパの高いミニーちゃんが何匹もいますね。

歓声の中、スタート!
雨にもかかわらず町のみなさんがいってらっしゃーい!と声援を送ってくれる中、茶花の市街地を抜け・・

すぐにこんな景色に。
走り始めると雨も小降りになってきた。
ごみ袋を脱ぎ、しばらくポーチに入れていたんだけど、寒くなる気配がなかったので途中で捨てさせてもらいました。
最初はキャップをかぶっていたんだけど鬱陶しくて外し、ライオンヘアを振り乱して走る。
雨は意外なほど気にならない。

3km地点、目の前は与論空港の滑走路。

滑走を回りこんで、プリシアリゾートの前に差し掛かると、ダイビングに出発前のタッチーが今年も待ち構えてて写真を撮ってくれました!

そして今年も8.5kmあたりで聳え立つ、翔龍橋(名前もすごい)の長い急坂・・・

皆、歯を食いしばりながら登る・・・

復路では大休憩所となるエイドも往路では給水のみでスルーし、最も急傾斜(たぶん)の坂を駆け下りる。

我が家とおそろいの石垣焼きのシーサーに今年もこんにちは。
去年より草木に埋もれてない?

島の外周を走るコースなので、ところどころで美しい海を臨める。
今年は、往路はかなり気分よく、軽やかに、楽しく走っていた気がする。
15kmあたりで早くもフルのトップランナーが折り返してきた。
早っっっ!!!
このあたりで一時、雨が激しくなる。
ちょうど姉から激励のメールが入ったので、走りながらずぶぬれ姿を自分撮りして写メしたり。

20.5kmあたり、ヨロン島ビレッジ(映画「めがね」のロケで使われたホテル)の先の空き地につながれていた黒ヤギちゃん。
めぇ~めぇ~鳴いてて可愛かったので撫でようとしたら、立ち上がってファイティングポーズ(頭突きするぞ、という)とられた。可愛いのに~。
フルのスタートから2時間後、これから向かう折り返し地点あたりからハーフマラソンの人たちがスタート。
谷川真理さんともすれ違い、手を振りあう。
(真理さんとはまたもや往路の飛行機が一緒、それも私たちのすぐ前の席だったのでごあいさつした。「ええ~また今年も走らないの!」と怒られるタッチー)

中間点(42.195kmの半分)です!
今年の目標「去年のタイム(5時間34分42秒)を少しでも更新」でしたが、驚異の2時間25分だって!!!
ここまででトイレ2回、エイドでも足を止めて飲んだりしているから、だいたいキロ6分半くらいで走れている計算。
このあたりまではかなり元気だったのに、折り返してから徐々に忍び寄ってくる、脚の疲労。
疲労がどんどん「脚全体の痛み」に、そして腹筋の下あたりまで全部がミシミシと痛くなって、ストレッチの回数が増えてくる。

ここらで小休止。22.5㎞地点あたりのエイドで、目標その1「おにぎりをいただく」。

こーれーーがーーー、1年間夢に見た、塩むすびっっ!!!
そしてお漬物や梅干したち。
↑の写真の青いTシャツのお兄さんと、「やべェとまらない~」と言い合いながら梅干しを貪り食う。

他にもフルーツや黒糖、そして丸いのは揚げドーナツみたい。
「揚げたてよ~」と勧められ、今はおにぎりを、と辞退すると「じゃお土産でもってって!」と袋に入れて持たせてくれようとする(写真左)。
マラソン走りながらお土産て・・・

ウマイよ~ウマイよ~塩むすび。青いお兄さん、まだ梅干しの前から離れられずにいますね。

15㎞地点・25㎞地点でアミノダイレクトも補給し、脚の痛みに唸りながら走る。
道は激しくアップダウンを繰り返す。
下りも太ももの筋肉が悲鳴をあげるし、その先にまた激しい登り坂が見えているのが怖い。
エイドの近くでストレッチをしていたら、おじさんがサロンパスを持って駆けつけてくれてしまったので、以降なるべく沿道の人目のないところでストレッチをする。
往路では2度トイレに寄ったけれど復路では全く行きたくならず、まずいと思ってエイドごとにアミノバリューを飲む。
水ももらって、ぱんぱんに熱い脚にタイツの上からかけて冷やしたり、スポンジをもらって頭や首筋を冷やしたり。
そう、いつのまにか雨も上がっていたのです!!

ついに来た、35㎞手前の「大ヤギ汁エイド」!
トラさんが太鼓たたいてお出迎え。
私もよろよろとテントの奥へ。

目標その2、「ヤギ汁」!!!
疲れた身体に沁みますぅ~・・・(感涙)
でもねでもね、つい臆して、添えてあった薬味(草の茎のようなもの)を入れたら、これがなんだか青臭くて硬くて、失敗・・・
ヤギ汁自体は臭みもなく、優しい味でした。

私の好きな炊き込みご飯のおにぎりもあったのでいただく。
いろんな大きさがあって、これは気が利いていると思った~。

ヤギ汁エイドの隣のJALエイド。CAのみなさま、雨のなかありがとう。

さて、再びレースに戻る・・・・と、悪夢の翔龍橋の激下り。壊れた大腿四頭筋にはつらい。
あと7㎞が、遠い遠い遠い。
目標その3「去年のタイム更新」はできそうな見通しだったので、あとは「超・登り坂以外では歩かない」よりも「楽しんで走る」を優先させることにして(弱ッ!)登り坂は歩いたり走ったりして、よちよちととにかく前へ。
沿道で朝からずっと声援を送ったり、コース案内に立っていてくれる人たちにお礼をいいながら、よちよちと前へ。
プリシアまで戻ってきたーーー!!!
・・・タッチーいないじゃーーん。ざんねん。
ジャグジーで白猫ちゃんと戯れる真理さんたちの姿がちらりと見えました。
やや消沈しながら、さらによちよち。
滑走路を回りこみ、茶花海岸まで戻ってきて。
去年も思ったけど・・・・
「あと1㎞」の標識の向こうに見える、完走パーティ会場の舞台、すっっっごく遠く見えるんですけど・・・
なぁんてことを思いながら、一歩一歩脚を進めていくと、少しずつフィニッシュゲートが近づいてきて・・・
ゲート前ではDJのお兄さんが激励のアナウンスをしていて、私のゼッケンを見て、フルネーム呼んでもらえました。
その声に背中を押されながら・・・

ゴール!!!!
ミス・ヨロンのおねえさんたちに完走メダルをかけてもらって

タイム計測チップをシューズから外し、タイムや順位の書かれた完走証をもらい、荷物を受け取り、シューズとソックスを脱いでクロックスに履き替えて(今年は準備万端!)、温かいよもぎ湯で脚を温め、マッサージをしていただく。
今年もラッキーなことに、中学生たちを指導しているプロの方にマッサージしていただき、全身の疲れがぐっと楽に。
お礼を言ってマッサージ会場を出て、よろよろと「うにスープ」のテントへ。
ここでも疲れた身体に沁み渡るうにスープ(うにとアオサの入ったお味噌汁)をいただき、お茶(「温かいお茶」と「ぬるいお茶」とがあったりして細やかで泣けた)をいただき、プリシアのバスでホテルに戻り、ビーチで海に入って・・・・

脚を冷やしました。
気持ちよかった~・・・・・・
ヨロン記、まだつづく・・・