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強い子のミロ!

スコティッシュ・テリアのミロ(別名・ミロ軍曹)と、マラソンに魅せられ中のボス・うめの日記。

長野マラソン 完走! -生後2460日-

マラソン大会も回数を重ねてずいぶん緊張に慣れたのか、ぐっすり眠ることができ、4時40分起床、余裕をもって支度。
コンビニで買っておいた朝食を用意するが、激しく食欲なく、またもや泣きそうな思いで無理やり口に運ぶ。
(でもおかげで最後まで、エネルギー切れを感じることなく走れたから無駄ではなかった)
6時過ぎ、荷物をまとめてチェックアウトし、その日に泊まるホテルメトロポリタンに荷物を預ける。

6:31長野駅から北長野駅まで、専用列車でひと駅。(ランナーは無料)

北長野駅から20分弱歩いて長野運動公園へ。ちょうどいいウォーミングアップといったところ。
お天気はこれ以上ない快晴、無風。寒くない!

6:55長野運動公園着。
・・・広いんだから、犬の散歩くらい自由にさせてよー。
この中のひとつの建物がまるごと、女子更衣室になっていて、靴を脱いで上がる(入口で靴袋まで渡してくれる)のでとても快適。
トイレも多く、きれい。
ゆっくり支度しながら最後の補給(おにぎり、ウィダーエナジー、VESPAプロ)、日焼け止めを塗り、ストレッチをしたりして、7:45くらいまで寛ぐ。
外ではアナウンスの音響もよく、7時には「時計をお合わせください」と時報を流してくれたり、仮設トイレには女子専用があり、きちんとフォーク並びできるような誘導ラインがあったり(それを無視して並ぶ女子たち)。

とりあえず自分撮り。

寒いのでまだモンベルジャケットを着てますが、最終的には預ける荷物に入れてしまった。

スタートゲート。
ところが今回、謙虚に「ゴール予想5時間」と申告したため、Aから始まるスタートブロックの、なんと「W」。

「W」のひとたちから見たスタートゲート。ってか、見えん。

お天気がいいって本当に素晴らしい。
寒くもなく、空気は冷たく澄んで、みんなの気持ちが高揚しているのがわかる。
大会役員の開会宣言が短くてとてもよかった。
そして、長野マラソンの華・Qちゃん(シドニー五輪金の高橋尚子選手)の元気いっぱいな挨拶も!

いよいよカウントダウンが始まり・・


・・・・・・ぱぉーーん。


あれ?今の音?などと言い合いながら、若干力が抜けつつ、8:30スタート。

と同時に、ゆずの「虹」(バンクーバー五輪の日本生命CMソング)が響き渡り、はからずも涙がこみあげてきてしまう。

ああ、ついに、こんな遠くまで、こんな素晴らしい舞台まで、ひとりで来ちゃった・・・・

などとうるうるしながら、徐々にスタートゲートが近づいてくると。


左手の壇上からQちゃんが手を振っている~私たちも「Qちゃぁぁ~ん!!」と手を振り、前方のゴンドラカメラにも手を振り、およそ6分40秒くらい(うろ覚え)のスタートのタイムロスをもって、42.195㎞の旅のはじまり。

さて、浮かれているのはここまで。
あとはひたすら、死力を尽くして走るだけです。

噂通りの途切れぬ沿道の応援の中、長野の市街地を抜け、唯一スタートタイムロスが心配だった5㎞の関門も無事通過し、1度目のトイレ。(ちょっと並んだ)
またレースに戻りしばらく走っていると背後からなにやらざわめきが。
ふと振り返るとすぐ後ろにQちゃんが!
スタートするランナーを見送ったあと、最後尾から皆とハイタッチを交わしながらどんどん前に進んできていたのでした。
私もちゃっかりハイタッチ。
Qちゃんは皆に声をかけながら、そのままどんどん前方へ突進。

前日歩いた、善光寺門前の中央通りに出た。
ここは道幅も広く、沿道の声援も大きく、下り坂で気持ちいいのだけど飛ばしすぎに注意。

道の端を走っていて、ちいさい子どもが手を出してくれているときは出来る限りハイタッチ♪
ガンバレー!って一生懸命叫んでくれる人にも「ありがとーう!」と叫び返したりしながら気持ちよく走る。
給水はアミノバイタルと水。
気温が上がってきたので、前半は毎回しっかり飲んだ。
犀川の河原の道はのどか~。

15km過ぎで2回目のトイレ。工務店かなにかが貸してくださっていて感動的にキレイだった。
長野五輪スピードスケート競技の会場だったエムウェーブをぐるりと周回。
このあたりも応援が本当ににぎやか。
エムウェーブ内の給水ポイント(17.2㎞)で1回目の補給@ピットインリキッド半分とメダリスト アミノダイレクト1袋。

五輪大橋を渡るあたりは車両有料道路なので路面がバンクしていたりしてちょっと走りにくい。
ハーフ通過。2時間23分。
走りながらぼんやりと考える。
スタートロスを6分半とすると、このままのペースではネットタイム(スタートロスを引いた自分タイム)でサブ4.5(4時間半以内)は無理だなあ。

とにかく、キロ6分15秒くらいのペースを維持しよう、と心に決め、じりじりと暑さを感じ始めてきたのでアームカバーを外し、給水ではアミノバリューを飲んだ後、水ももらって頭や首筋にかける。
それほど汗をかいている感じはしないのに、顔を濡らした水がしょっぱい。

25㎞先の給水で2回目の補給(1回目と同じ)。
千曲川沿いの道をとぼとぼと走る。
農家のおばあちゃんが草むらに座り込んで応援してくれたり、おじちゃんが大太鼓叩いてくれてたり。
「山本勘助の墓」があったり。
途中の給水でバナナを1個食べてみたけれど、そのあと徐々に胃が痛いような重いような感じになってきたので、以降給食はとらず(バナナとおまんじゅうがあった)。
水を頭だけでなく足にもかけて冷やす。

30km過ぎでガードレールに足をかけてストレッチ。
今回、ストレッチのために足を止めたのはこの1度だけ。
後半数キロごとにストレッチせずにいられなかったヨロンから大進歩!

35㎞で最後の補給@ピットイン1個と、今回初使用・秘蔵のVESPAハイパー(1包630円!)を投入!
液体でほんの小さい袋なので携帯にも便利。
味はかなり不味い(プロポリスみたい)が、無理やり水で飲み下す。

これがね、驚異的に効いたと思うのです!
「35㎞からペースアップしたい」とは考えていたものの、既にへそから下の全て、下腹筋、尻、腿の前後、膝、脚裏・・・全てが激痛で無理かな~と思っていたのが、一旦足を止めて補給したら、あ~ら不思議!
脚、痛くない!
うん、元気に走れる!!

ここから、死に物狂いのペースアップ。
給水もできるかぎりスルー。
はるか前方にゴールのオリンピックスタジアムが見えているんだけど、走っても走っても近づかない。

このあたり、舗装を直したばかりのようで、すごく走りやすい!
ここまでくるとペースダウンしてしまっている人がほとんどなので、キロ6分を切るペースでどんどんゴボウ抜き。
かなり気持ちよかったけれど、周囲を見る余裕もなく、思考力も低下してくる。

千曲川沿いの道から住宅街に入り、オリンピックスタジアムに入るまでのラスト2kmくらいの直線が、応援も賑やかなのだけど、本当に本当にキツかった!!
ベスパ効果も切れたのか、脚はなんとか動くんだけど、ペースに心肺機能がついていってない感じ、胃も気持ち悪いし重いし、苦しい!!
沿道の声援にもわき目もふらず、呼吸もゼイゼイというより半ばうめき声を上げながらヨタヨタ走るヘンな女、になっていたかも・・・・

ようやくスタジアム入口に。
暗い進入路の先は人工芝のグラウンド。これがまた、フカフカしててなんとも走りにくく・・・

4時間30分までギリッギリとわかっていたので、時計を見る間も惜しんでとにかく前へ。
うめきながら、とにかく前へ。
周囲を見回す余裕もなく前へ。

人工芝のトラックを200mほど走って、フィニッシュゲートに!!

そのとき、私の右前方にいた男性2人のもとに「がんばって~あと少し!」と駆け寄る女性が。

ああ~Qちゃんだぁぁ~~。
男性2人がハイタッチしているのを横目で見ながら、あああ~もう軌道修正できないし足止めちゃだめ~~と、ハイタッチは諦めて「Qちゃあぁぁ~~ん・・・!」と叫びながら、


・・・そのままゴール。

ちょっと歩くとすぐに、フィニッシャーバスタオルをかけてくれ、人工芝のところで座って休もうかと思ったけど邪魔になりそうだったのでそのままスタジアムの外へ出る通路へ。
大勢の学生さんたちがお疲れ様でした~!と待ち構えていて、アミノバイタルのペットボトルと、アミノバイタルプロ(サプリ)、おにぎりを手渡してくれる。
サプリはちゃんと封を切ってくれてあり、すぐに飲めてありがたかった。

そしてシューズにつけた測定チップ回収ボックスがあり、あぁやっぱりさっきの人工芝のところでゆっくり外しておくべきであった・・と後悔しながらヨロヨロとかがんで苦戦していると、高校生の女の子が外してくれてこれまた感謝~・・・。

そのままゾンビのようにふらふらと歩いてスタジアムを出て、タッチーに電話で完走報告。
荷物を受け取り、女子更衣室へ。
建物の裏口から出た日差しいっぱいの広場が空いていたので、地面に横になってストレッチをし、豆乳を飲み、足のテーピングを外したりして身体を休め、なんとか動けるようになったので、シャトルバスの行列に並ぶ。
待ち時間もいれて1時間ほどで、無事、長野駅まで帰還。

よたよたと「ホテル メトロポリタン長野」にチェックイン。
広々としてなかなか豪華な、とっってもキレイなホテル。

一人の気楽さで、ゆっくりゆっくり荷物を整理し、ウェアをはぎ取るように脱ぎ、持参したバラのバブ風呂に沈む・・・・・あぁ極楽。
小一時間ほどかけて汗と疲れを流し、ストレッチやマッサージをして、やや復活したので前日の東急百貨店に行って食料を調達。
部屋に戻ったものの、食べる気力なくそのまま昏倒・・・・・
夜9時過ぎに目が覚め、少し食べ、またうとうとし、目が覚めてはしばらくテレビなど見ながら食べ・・・なんて半病人のような夜を過ごしました。

部屋でフィニッシャータオルをまとってひとり記念撮影。
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