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強い子のミロ!

スコティッシュ・テリアのミロ(別名・ミロ軍曹)と、マラソンに魅せられ中のボス・うめの日記。

アオタイ!! -生後2696日-

走ってきました、「国際青島太平洋マラソン大会」通称アオタイ。
3年近く走りレースに出てきて、ひとつの大きな節目になったレースとなった、アオタイ。
記憶が薄れないうちに、自分記録として書いておかなきゃ。

宮崎はタッチー父母の故郷であり、法事などの折々に帰る私たちを暖かく迎えてくれる親戚が大勢います。
あまり多くない親戚のほとんどが関東在住で、「田舎」というものをもたなかった私が素直に「帰る」と言うようになった、宮崎という地で行われる人気の大会「アオタイ」を、一度走ってみたい。
そしてチーム10として熱い夏を過ごした後、うっすらと見えてきた「サブ4」という夢を実現するならぜひアオタイで!と、シドニー後も一人で練習を積んできました。
1年前の私は、そんな夢を見る日がくるなんてありえない!と思っていたのにね。

12/11(土)
今回、中原さん宅では出産ラッシュで超多忙につき、危険な軍曹はお預けできません。
子犬の頃にお世話になったトレーナーの方に紹介していただいたペットホテルにミロは2泊3日で託し、13:40羽田発、15:30宮崎到着。
私たちはタッチー従姉妹であるイクミさんのおうちにお世話に。さっそく空港にイクミさんの旦那さんであるヒデさんが車でお迎えにきてくださり、翌日のコースとなる220号線を走りながら宮崎駅近くのお宅へ。
消化がよく身体が温まるお鍋をいただき、お風呂に入って、早々に就寝!

12/12(日)
4:00起床、ヒデさんの愛車を借りて5:00出発。
スタート/ゴールとなるサンマリンスタジアムのできるだけ近くに駐車できるように、という作戦成功!スタートゲートとゴールゲートの間くらいのポジション確保し、暖かい車内でしばしくつろぐ。
6:30受付を済ませる。まだ暗い。買っておいた朝食のおにぎり3個を黙々と食べる。

明るくなってきた!余裕で身支度を済ませ、ストレッチとウォーミングアップを済ませ、8:30スタート待機列へ。
気温5℃くらいだけど、風もなくぜんぜん寒くない。

今回、強気で4時間未満の予想タイムでエントリーしたので、ゼッケンの番号も早く、並ぶとスタートゲートが近い~~♪ っていうか4月の長野ではそもそもゲート見えなかったし!

9:00スタート!
号砲から自分がゲートをくぐるまで2分くらいのタイムロス、そしてスタート直後の、総合運動公園の中を出て道幅の広い220号線に出るまではやはり混雑で自分のペースで走れず、1km6分18秒もかかってしまい焦るが、次の1kmを5分40秒で入った後は5分25秒~30秒くらいで快調に走り続ける。
220号線はICあたりで多少起伏があるものの、とにかく道幅が広く舗装がよくて走りやすかったな~。

今回、マラソンには出ないタッチーはご苦労なことに愛車ロードバイクを分解して宮崎まで運び、自転車で移動して写真を撮ってくれたのでありました。
13kmあたりの大淀川にかかる橘橋のところでは、もう一人の従姉妹・マキちゃんがタッチーと合流して待っていてくれた!

まだまだ元気~~笑顔だ~~。
そしてそのまま宮崎市中心部へ。

こうやってみるとすごいランナーの数、そしてすごく多くの沿道の応援。
この大通りでマラソンをすることで、宮崎の街はまさに分断されたような状態になってしまい、本当に多くの不便をかけてしまっているだろうに・・と思うと胸が熱くなりました。

東国原知事ですっかり有名になった県庁前の並木道を入り(ここで折り返してきたゲストランナー・ワイナイナとすれちがい、ハイタッチを求めたけれど、沿道の女子高生のほうに行ってしまった~残念)、再び220号に戻ってしばらく走っていたら・・・
今度はイクミさん一家と、日向から駆けつけてくれたツカちゃん(タッチー亡父の姉)がぁぁ!!!
思わず駆け寄りツカちゃんの手を握り、また走り出す。

15kmすぎ、宮崎神宮の前で折り返し、来た道を戻る。
ここまでずっと5分30秒を切るペースを保ち、本当に気持ちよく走っていたのだけれど、15kmを過ぎたあたりから徐々に、脚に、身体に疲労を感じるように。
(思えば、やや前半に飛ばしすぎた、ということかも)

広い大通りの反対車線を折り返していくと、ツカちゃんたちも苦労して道を渡って待っていてくれ、再び皆から暖かい声援を受け、20km地点ではまたもやタッチーが出没して声をかけてくれ・・・ここまでは理想のペースできたのに、本当の勝負はここからでした。
21kmからジリジリとペースが落ちはじめ・・・15km・25kmと補給をしたものの、徐々に吐き気も感じ始める。
そしてこの頃から、右の股関節に今まで感じたことのない違和感・痛みを感じるように。

27kmあたりでは5分45秒、そしてついにストレッチのために足を止める。
30km先の木崎大橋の上でまたもやタッチー出現。

この頃にはペースもキロ6分近くまで落ち込み、さらにストレッチで足を止めること2度。
まさに「脚が前に出ない」という状態に陥る。
このあたりで、一旦、気持ちがかなり折れてしまっていた・・・・。

やがて、スタートした宮崎総合運動公園に戻り、公園を抜ける。
ここでもタッチーが「あと少し!」と声をかけてくれるが、それに私が返した言葉は
「もう嫌~~!!!」
でした。
本当に、今までのフルマラソンのつらさなんて比じゃないほどのつらさ・苦しさでヨロヨロと、それでもかろうじて歩くことはなく、走り続けた。
公園を抜け、こどもの国の海沿いの遊歩道を青島に向けて走る。
このあたりから、左足先の様子がおかしい。靴の中で足指が痙攣をおこしかけている。
どこまで行けば折り返しなんだろう・・・ほとんど意識朦朧で走り続け、37km手前の「アオタイ名物・日向夏ゼリーと飫肥天エイド」は(もともとスルーするつもりだったのだけれど)立ち止まったら二度と走り出せない、という思いで視線も向けずに通過。
37kmはとうとう、6分25秒もかかってしまった。

37.2km地点あたり、つまりゴールまであと5kmの時点で、時計は3時間30分を過ぎていた・・・けれど、もしかしたら、ラスト5kmで、間に合う、かも??

今死力を尽くさなくてどうする!
なんのために、一人でつらい30kmRP走やBU走の練習を積んだ?
そして、レース前にアシックスの草山さんがくださったメールの「最後は根性です。魂の走りを期待してます!」という言葉が頭の中で大きくなってきた。
ここまでの10kmくらい、不甲斐ないペースに落ちて前半の貯金をすっかり使い果たしてしまったけれど、順調すぎる練習を積んで内心「かなりイケるかも」なんて思っていた自分が恥ずかしいけれど、まだ少しでも力が残っているならば、ここで振り絞らなければ後悔する!

38km 5分49秒
39km 5分31秒
40km 5分36秒

キツイ、あと2kmちょっと。半泣きで走る。
オールスポーツのカメラマンがいたけれど、もう、撮らないでほしいと思う。

41km 5分36秒

左足の指が完全に痙攣して、足首のあたりまで力が入らず、きちんと着地できない。
ゴールまでもつんだろうか?ゴールを目の前にして走れなくなるなんて嫌・・!

42km 5分39秒

ゴールゲートが見えてきた!
最後のスパート!

~ゴール 5分11秒(ペース)



ボランティアの高校生にチップを外してもらい、脚ぜんたいがガクガクで呼吸は嵐のように苦しく、まともに歩けず。

へたり込む。

痙攣は両足指から上のほうまで、何をどうしても治まらず、結局1時間以上人目をはばからず倒れ、のたうち、苦しみました。
タッチーにスポーツドリンクを買ってきてもらい、なんとか車まで戻って、帰路についてもしばらくは痙攣が続き、本当につらかった。
でもこれが、力を出し切るってことなんだろうと思う。

即日発行の記録証。
グロスでは4時間は切れなかったけれど、私は自分のスタート時間で考えているので、ネットタイムでサブ4達成できました・・・かろうじて!本当にギリギリ!あと19秒でアウトでした!!

チーム10に選ばれることがなく、仲間のみんなとつらい夏を過ごすこともなく、みんなの頑張る姿を見ることもなく、見守ってくれたタッチーや、くつろいでレースを迎えさせ、応援してくれた宮崎のみんながいなかったら、この19秒は弱い心とともに過ぎてしまったと思う。
ほとんど折れかけた心を最後で立て直すことができたのは、練習を重ねた自信でも意地でもなくて、周囲への感謝の気持ちだったような気がします。
やっぱり、一人じゃ走れないんだなあ・・・・

というわけで、とりあえず駆け足でアオタイ・レース記でした。
最後にラップ表。
ガーミンくん、微妙に距離のズレはありましたが(42.38kmになってるし)、常にペースが確認できてとてもよいパートナーとなってくれました。

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コメント

blog拝見しました☆アオタイHPから写真観るのは何かとてこずり・・・やっぱりダーリンが取ってくれた写真が素敵ですね!!うん(●・ω・)!!
こうやっていっぱい写真取ってくれると嬉しいですよね。あとちょっとのガッツポーズの写真が好きです。

  • 2010/12/14(火) 21:30:48 |
  • URL |
  • takako #-
  • [ 編集 ]

PBおめでとうv-30
感動的だわ~v-218

  • 2010/12/15(水) 18:03:45 |
  • URL |
  • sao #-
  • [ 編集 ]

takaちゃん、saoちゃん、せっかくコメントしてくれたのに
ずぅ~~っと放置しちゃってごめんなさいっっ!!

v-22takaちゃん
タッチー兄さんはシドニーでも本当は自転車に乗りたがっていたので
念願かなって妙に嬉しそうに走り回っていました。
が、あの巨大な一眼レフを背負ってロードバイクは
かなり老体にこたえたらしく、
マラソン後~翌日は私よりぐったりしてました(笑)

v-22saoちゃん
saoちゃんもおめでとう~~v-82
サブフォー達成できたら一区切り、と思っていたけど
また先のことをいろいろ考えています・・・

  • 2010/12/22(水) 11:10:33 |
  • URL |
  • apricot #OPdw9hgU
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