急坂ではないが、だらだらと長ぁ~~い坂。

テーピングのおかげで足首は少し負担が少なくなった。
もう脚じゅうの筋肉がぎしぎしと痛むけど、歩くことなく坂をよちよちと走り続けた。

レストステーションを出たタッチーが自転車で一瞬並走しながら写真を撮ってくれた。
一応手を振ってみる。

60㎞通過、07:15:16。予定より12分遅れ。
50㎞から80㎞はキロ7分半で走る計画、50㎞地点から遅れが進んでいないのでヨシとする。
延々と続く苦行の行列・・・の前方に、サロマ湖が見えてきた。

と、このあたりで、なにやらお腹が痛くなってきた。
暑さと乾きでついついスポドリなどをがぶがぶ飲んで冷えた模様・・・やばい。
ここで、レストステーションでピックアップしたOS-1ゼリーに助けられる。
エイドで冷たいスポドリ(飲んでもなぜか口の渇きが癒えない)を飲む代わりに、OS-1ゼリーを一口飲む。
常温でお腹も冷えないし、なぜか一口で乾きが癒えるのだ。不~思~議~。
あとは、ポーチに入れておいた小さいレジ袋にエイドで氷を入れてもらい、首や顔を冷やして気を紛らせながら、トイレを探しながら走る。
キムアネップ岬に入り、駐車場にある常設のきれいなトイレで洋式に入れたときは嬉しかった~&ホッとしたぁ~~。
それにしても暑い、疲れた、脚痛い、暑い、疲れた、脚痛い。
だんだん気持ちが切れそうになり、全てがイヤになってくる。
「こんなところまで、安くないお金をかけて、タッチーにまでついてきてもらって、つらいからってやめるわけには・・」という一念で、なんとか走り続ける。
このつらさが、ウルトラマラソンの醍醐味なのよ!などとヤケクソ気味に思ったり。
70㎞、80㎞と厳しい関門が待っている。80㎞までは歩かずに走ろう、と決めて走った。
たった一度だけ、エイドでスポドリを飲み、すいかを食べ、水をかぶってからどうしてもそのまま走り出すことができず、20mくらい歩いて・・・・いや、いかん!と気力を振り絞って走り出すことができた。
64㎞あたりで、コースはしばし、きれいなサイクリングコースになる。頭上をこんもりと木々が覆って木陰になっていて、涼しく走りやすい。
ここで、なんだか妙な感じに気分が良くなってしまい、楽しくなってくる。
ウルトラ、たのしいいーーーっっ!!などとあり得ないランナーズハイ状態になる。危ない。
ここが「魔女の森」と呼ばれるポイントであることは後で知った。
もちろん、森を出ると魔法は切れ、炎天下のつらさが倍になって襲ってくるのだ・・・。
魔女の森を過ぎて2度目のスペシャルを取り、シェイクして一気飲み。
エイドではテントの裏にパイプイスがいくつも並べられていて、ぐったりと座り込むランナーが多くなってくる。
とりあえず、深刻な故障の痛みが出ないことをありがたく思いながら、エイドも最低限の滞在時間で出るようにした。
このあたりは私設エイドも多く、温かいお茶や冷たいおしぼりをくれたり、「かけてほしい人は合図して」と看板がでている先の家で、シャワーホースで水をかけてくれる人がいたり、ランナーのことを一生懸命考えてサポートしようとしてくれる気持ちが泣きたいくらい嬉しい。
それにしても暑い。たぶん26℃以上にはなっていたはず。そして日陰はナッシング。
かぶり水も気にせず飲んだ。ひしゃくの底に砂が沈んでいても気にしなかった。飲めるの?とボランティアさんに聞いている人もいたけど。
そのかぶり水すらなくなってしまっているところもあり・・・。
70㎞関門の手前で一人の男性を追い抜いたら、背後から「うめさぁん・・」の声・・振り返ると一緒にサロマ入りしたサトウさん!!
今年で2度目のサロマ、3度目のウルトラ挑戦で、今度こそ!と人一倍、完走への思いが強かったサトウさんも、厳しい制限時間を前に脚が止まりそうになりながら、「70㎞関門まであと少しだよ~・・」と声をかけてくれる。
うん、がんばろうね~!!と応えながら、先に進む。
あとから聞いたら、サトウさんはスタート後、ランニングウォッチが調子悪くなってペースがとれなくなってしまったとのこと。
どんなところに落とし穴があるかわからない、怖い。
70㎞通過、08:36:50。予定より11分遅れ。お、1分挽回したぞ!
74㎞にある鶴賀リゾートという大きな私設エイドでは名物の「そうめん」と「お汁粉」がある。
お汁粉はちょっと食べられそうもないけど、そうめんなら・・と思ったけれど、もう残っていなかった。残念。
(あとで聞いたら草山さんが2杯食べたって!だからなくなっちゃったんだぁぁ!!)
ちょっとヘンなところだけど、つづく・・・
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